本文へスキップ

教材出版 学林舎は学習教材の制作・販売、教育商材(理科実験工作教材・アメリカの教科書など)を取り扱っています。

TEL. 06-4962-5876

〒661-0035 兵庫県尼崎市武庫之荘3-19-3

新しい教育シーンをクリエイト


算数・数学から見えてくる世界 
文/学林舎算数・数学顧問  深見 和孝


 先日、学林舎の教材を使ってお孫さんに算数を教えておられる方から、たし算の問題に関してのご質問を受けたのですが、残念ながら、どうも私には上手く説明できないようなのです。そこで、今回のコラムでは、「たし算とは何か?」考えてみたいと思います。
 ご質問のポイントは、小学1年の算数の教科書にある「ふえると いくつ」「あわせて いくつ」という2つの単元の違いにありました。ふだん教科書を読むことのない皆さんがピンとこないのは当然です。そこで、具体的に問題例を書きましたのでご覧ください。

【問題A】
 花壇に花が4本植えてあります。あらたに3本植えると
 花は全部で何本になりますか?

【問題B】
 花壇に赤い花が4本、黄色い花が3本植えてあります。
 花は全部で何本ありますか?


 どちらの問題も、答えは4+3=7で、7本です。式が同じになるのだから、同じことなのでは?わざわざ同じ問題をならべて出題する意図があるのでしょうか?教科書としては、問題の意図はそれぞれ別にあって、算数教育的には、問題A は「増加」、問題B は「合併」とよばれるものです。ここで考えたいのは、増加だろうが合併だろうが式にするとたし算になるのはどうしてなのだろうか、ということです。つまり、問題A と問題B のどちらの場面でも、式にすると4+3という同じものでよいということが不思議なのです。
 「何が不思議なのかわからないぞ」そう思われましたか?ごもっともです。不思議だと思っているのは私だけかもしれません。
 では、突然ですが、ただ今より私の独断で、数字の言い方を変えることにします。
 1→サシ、2→ユキ、3→マユユ、4→タカミナ、5→ジュリナ、6→アヤ、7→サクラ、8→サエ、9→パルル こんな具合です。特に意味はありません。つまり、先ほどの問題はこうなります。

【問題A】
 花壇に花がタカミナ本植えてあります。
 あらたにマユユ本植えると花は全部で何本になりますか?

【問題B】
 花壇に赤い花がタカミナ本、黄色い花がマユユ本植えてあります。
 花は全部で何本ありますか?
 どうでしょうか?カンタンですか?


 問題A では、タカミナ本からマユユ本増えるのですから、タカミナ本からサシ本増えてジュリナ本、ジュリナ本からサシ本増えてアヤ本、さらにサシ本増えてサクラ本になります。これがタカミナ+マユユというたし算の式になるのですね。問題B では、はじめにタカミナ本とマユユ本あるのですから、順番に数えると、サシ、ユキ、マユユ、タカミナ、ジュリナ、アヤ、サクラとなるので全部でサクラ本とわかります。これがタカミナ+マユユ=サクラという式になるわけです。
 しかし、問題A では、はじめにあるのはタカミナ本だけなのに、問題B ではタカミナ本とマユユ本あるのですから、どちらも同じ式になるというのは、どうもしっくりこない気がします。なんだかワケがわからなくなってきました。何をしたかったのだろう。そうそう、幼児が算数を習ったとしたら、こんなふうにみえているのかなあ、と思ったわけです。では続きは次回のコラムにて。(つづく)



バナースペース

教材出版 学林舎

 〒661-0035
 兵庫県尼崎市武庫之荘3-19-3
 TEL 06-4962-5876
 FAX 06-4962-5877
 e-mail info@gakurin.co.jp