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○Cross Road 
第50回 世界大学ランキング 文/吉田 良治

 毎年秋にイギリス・タイムズ誌が世界大学ランキングを発表しています。今年は9月30日に発表され、トップ10の顔触れはほぼ毎年同じ大学で占められています。(1位は昨年に引き続きアメリカのカリフォルニア工科大学、2位は昨年3位のイギリスのオックスフォード大学、3位は昨年4位のアメリカのスタンフォード大学、4位が昨年5位のイギリスのケンブリッジ大学、5位が昨年6位のアメリカのマサチューセッツ工科大学、6位が昨年2位のアメリカのハーバード大学、7位が昨年7位のアメリカのプリンストン大学、8位が昨年9位のイギリスのロンドン帝国大学、9位は昨年13位のスイスのスイス連邦工科大学チューリッヒ校、10位がが昨年11位のアメリカのシカゴ大学)
 日本の大学はここ数年若干順位が上下に変動があっても、大幅な変化はありませんでした。しかし今年は日本の大学が全体的に大きな変動がありました。昨年までトップ20位以内に迫っていた東京大学が、30位以内にその名前が無かったばかりか、43位まで順位を落としてしまいました。これまでアジア一位を死守してきましたが、近年猛烈に順位を上げていたシンガポール国立大学(26位)に抜かれたばかりか、中国の北京大学(42位)に次ぐアジア3位にまで順位を下げました。以下京都大学は昨年の59位から88位と何とか100位以内を死守していますが、こちらも大幅なランクダウン。昨年まで100位台だった東京工業大学(201-250位)、大阪大学(251-300位)、東北大学(201-250位)と、一気にランクを落としてしまいました。
 
 世界大学ランキングには世界中で色々な機関が独自の指数で評価をしているので、多少順位の付け方が違いますが、常にトップグループを占めている大学の顔触れは、ほとんどのランキングで共通しています。日本の場合タイムズ誌のような比較的教育内容を評価するランキングでは、評価が下がる傾向にあり、中国の上海交通大学のような、研究機関としての評価に重きを置くランキングでは、評価が高くなる傾向にあります。
 安倍首相が世界大学ランキングで日本の10大学の大学をベスト100に入れる!という目標を掲げ、大学の国際競争力を高めるために、昨年スーパーグローバル大学創成支援プログラムを立ち上げました。これからの時代は大学は単に人材育成だけでなく、新しい産業創造を目的とした研究機関としての役割も求められます。そのためにはあらゆる分野で大学力を高めることが求められます。
 大学の国際競争力を高めるために、文科省では国立大学の文系・教養系学部を廃止し、理系に重点を置く方針を示しています。日本は今少子化で学生確保に奔走する大学は、私立大学だけでなく、国立大学、特に地方の国立大学でも、大学存続という意味で大変厳しい状況に置かれています。国が毎年国立大学へ支出する補助金は年々減少傾向にありますが、それでもまだ1兆1,000億円に上ります。これをものを生み出す理系に重点配分したい、という流れと考えられます。大学も補助金の増減は大学運営に大きな影響が出るため、国からの方針にどう対応するのか、大変厳しい選択が迫られています。
 しかし、本当に重要なことは、補助金というニンジンで右往左往するのではなく、大学がどうその価値・存在意義を示し取り組んでいくのかを明確にすることです。(つづく)


吉田良治さんプロフィール
 1962年生まれ。1998年にワシントン大学へアメリカンフットボーボールコーチ留学。2000年リーグ制覇、2001年ローズボウルに出場し、ローズボウル制覇に貢献。国家レベルのリーダーシップ教育に貢献した、ランブライト元ワシントン大学ヘッドコーチよりリーダーシップ教育を学ぶ。
 全米の大学で人格形成プログラム普及に貢献した、ライス元ジョージア工科大学体育局長よりライフスキル教育を学ぶ。

吉田良治さんBlog
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