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新しい教育シーンをクリエイト


○Cross Road 
第51回 準備 文/吉田 良治

 先月ラグビーワールドカップにおいて、日本代表が強豪南アフリカを破る大金星を挙げました。試合直後、世界中のラグビー関係者は、南アフリカが日本に敗北したことに驚愕し、破った日本へ称賛の嵐が巻き起こりました。どのスポーツの世界でも、まず10回やったら10回負けるという力関係の試合はあります。ランキングが物語るように今回の南アフリカと日本の間には、そんな力関係が合ったのでしょう。特にラグビーの世界ではまず“Upset”(番狂わせ)が起こりにくいと言われています。フィールドでの体力の差が歴然としている場合、技量では中々挽回できないスポーツ、それがラグビーなのだと思います。技量やベンチワークでの差を活かす前に、フィールドでの力量の差で圧倒されるとなす術はありません。
 よく似た競技にアメリカンフットボールがあります。こちらは私の専門ですが、元々はアメリカに移住したイギリス人が、フットボールとして持ち込んだ原型がラグビーでした。その後ルールが少しずつ変わり、サッカーの要素である前パスなどが活用され、現在のアメリカンフットボールになったのです。連続したプレーが特徴のラグビーと違い、アメリカンフットボールは1プレーごとにベンチから作戦が伝えられ、ベンチワークで勝敗が変わることもしばしばある、ゲームプランとアジャストのスポーツと言えます。しかし、どのようなスポーツでも試合に臨むまでの準備、それも明確な目標を立てて、計画的にプランニングできれば、ラグビーのような体力差で勝負が決まる、といわれるスポーツであっても、勝敗が変わる可能性は0ではない、と今回の日本の勝利から見てとれるのではないでしょうか。それは南アフリカ戦の勝利後、チーム関係者の発言でも明らかです。

 湾岸戦争の時アメリカ軍のトップとして指揮を執った、統合参謀本部議長コリン・パウエル氏の名言の一つ

“There are no secrets to success. It is the result of preparation, hard work, and learning from failure.(成功の秘訣などはない。成功とはしっかり準備をし、努力をし、失敗から学ぶことで成し遂げるものである!)”

 にもあるように、今回のラグビーワールドカップで日本代表チームが成し遂げた快挙は、パウエル氏の成功のプロセス3つに集約されています。練習でできないこと、準備していなかったことが、本番の試合でできるわけがない!とよく言われます。スポーツに限らずあらゆる分野で言えることです。学校のテストも同じです。日頃勉強をせずにテストの時だけがんばっても成績は上がりません。毎日の積み重ねの上に成果があるのです。
 また、準備には体力的なものだけでなく、内面的な準備も重要になります。つまり今回のラグビー日本代表でも注目されたメンタル面の強さです。試合に向けて十分に準備してきても、本番で力を発揮できずに終わること
は、スポーツの世界でよくあります。あらゆるプレッシャーを撥ね退けて、自分の力を100%発揮できるかどうか、それまでの準備してきたことを出し切ることができるかどうかは、精神面の強さも大きく影響してきます。
 スポーツの成功の90%はメンタル、10%がフィジカルと言われるほど、ここ一番でメンタルを安定させることができるかどうか、これもスポーツで結果を出せるかどうかの大きな要素となります。常にメンタルを強く持ち続
けるための準備も欠かすことができません。これは日本風の根性論とはまた違う精神修養が求められます。指導者の暴力や理不尽な振る舞いによる指導では培うことはできません。メンタル面90%を活かすかどうか、それは選手自身が心の底からやりたい!!という願望を持てるかどうかにかかっています。外からの力(体罰)は何の役にも立ちません。(つづく)


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