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教材出版 学林舎は学習教材の制作・販売、教育商材(理科実験工作教材・アメリカの教科書など)を取り扱っています。

【GAKURINSHA TOPICS】学習教育の行き先 そろばん教育

 近年、習い事のひとつとして、「そろばん」の人気が再燃しています。古くから「読み書きそろばん」と言われ、基本的な教育内容のひとつとして重要視されてきたそろばんですが、電卓の普及、少子化、学習塾の台頭などから、その人気は低下傾向にありました。日本珠算連盟によると、珠算検定の受験者数は1980 年度の約204 万人をピークに、減少が続いていたそうです。ところが2005 年度の約18 万人を底に増加に転じ、2012 年度には約22 万人まで回復しています。一見するとデジタル時代に逆行するアナログの代表とも思えるそろばんですが、いったいなぜブームが再燃しているのでしょうか。
 
■右脳を鍛えるそろばん
 そろばんを使って計算しているとき、人間の脳では特に右脳が活発に働いています。そろばんでは、数を珠に置き換えてビジュアル化した状態で計算するため、立体感覚や芸術感覚、創造性などイメージに関する機能を支配する右脳が活性化すると考えられます。
 そろばんを使わずに、筆算など通常の計算をしているときには、読み書き、演算、論理的思考などを支配する左脳の活性化が見られます。
 
■記憶力の向上
 そろばんで右脳が活性化することの副次的な効果のひとつとして、記憶力の向上が挙げられます。左脳による記憶は、文字による記憶のため大量の情報を記憶することができないのに対し、右脳による記憶は、イメージによる記憶のためより多くの情報を記憶できます。 そろばんで右脳を活性化し、さらに右脳による記憶法を身につけることは、短時間で大量の情報を記憶
するときに有利になると考えられます。
 
■集中力の向上
 そろばんを習うと集中力がつくと言われています。そろばん教育では多くの場合、数分程度の制限時間の中で、早くミスなく計算する練習が繰り返し行われます。意識を集中して、全力で問題に取り組むことで、集中力を養うことができます。また、頭の中でそろばんをイメージしながら計算する珠算式暗算は、より高い集中力をつける訓練として効果的です。
 
■計算力の向上
 言うまでもないことですが、そろばんを習得することで計算処理能力を向上させることができます。キーを押すだけで答えが出る電卓に対し、そろばんでの計算は、珠の動きを見ながら計算のプロセスを考え、自分の力で答えを導き出します。そろばんの習熟が進むと、桁の大きな数、小数の計算へと発展し、大きく数をとらえる概数・概算にも強くなり、数に対する感覚が磨かれます。また、自分の力で正しい答えが出せた経験を積むことで自信がつき、複雑な計算にも挑戦できるようになります。
 
■まとめ
 そろばんは計算力の向上だけでなく、右脳の活性化による記憶力の向上や集中力の向上など、副次的な効果が期待できます。近年の「脳力トレーニング」(脳トレ)ブームに乗り、脳の活性化にそろばんがよいという考えが広がったことが、そろばん人気の復活につながっているようです。脳の発達段階にある幼児・児童に習わせたい習い事のひとつとして、そろばんの人気が高まっています。(文/学林舎編集部)



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