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【GAKURINSHA TOPICS】学習教育の行き先 算数どこでつまずく「図形」

 先月に引き続き、算数でつまずきやすいといわれている単元の内容を分析していきます。第4 回は「図形」です。
 「図形」は、第1 学年から学習が始まり、6 年間を通して図形を構成する要素、面積や体積の求め方を学習していきます。この中で、つまずきやすいポイントの1 つとしてよく挙げられるのが、「図形を構成する要素」についての理解です。
 図形を構成する要素について理解するのに必要なのは、図形を分解して考えたり、視点を変えてとらえたりする「空間認識力」です。図形でつまずく原因として、ある図形をいくつかの図形の組み合わせとしてとらえることができなかったり、平面上にかかれた立体を具体的にイメージできなかったりする、つまり「空間認識力」が足りないことが原因だと考えられます。
 ここで、「図形を構成する要素」について、各学年でどのような内容を学習するのかを具体的に取り上げます。

 第1 学年では、色板や棒など、具体物を用いて様々な形を作るで、ある形を作るには色板や棒をどのように組み合わせればよいか、ということを考える力を養います。

 第2 学年では、箱の形について学習します。実際に箱の形を作る活動を通じて、箱が長方形や正方形の面で構成されていることや、同じ長さの辺が複数あることなどを学びます。

 第3 学年では、円と球について学習します。球を半分に切ったときの切り口の円に着目するなど、立体を視点を変えてとらえる力が必要になります。

 第4 学年では、展開図や見取図について学習します。直方体や立方体を構成する面や辺などの要素を理解した上で、平面上でどのように表現するかを考える力を養います。

 第5 学年では、角柱や円柱といった立体について学習します。それぞれの立体について面の形や辺の数などを理解し、展開図や見取図をかくことも学習します。

 第6 学年では、対称な図形や拡大図、縮図について学習します。それぞれの図形の辺や角度に着目し、図形の対称性や図形間の関係をとらえる力が必要になります。

 上記の内容の学習においては、自分でしっかりとイメージがもてるようになるまで、実際に図形をかいたり、立体を作ってみたりすることが重要です。

 また、上記に挙げた学習項目以外にも、第2 学年で学習する正方形、長方形といった図形の性質を理解する場面で、辺の長さや角の大きさなど、その図形を構成する要素に着目できるかが重要になります。これは、第3 学年で学習する三角形の弁別、第4 学年で学習する四角形の弁別、第5 学年で学習する正多角形の弁別でも同様です。さらに、第4 学年以降で学習する図形の面積や立体の体積を求める場面でも、一見複雑な形に見える図形を複数の図形の組み合わせとして考えて面積を求めたり、立体の向きを変えて体積を求めたりすることが必要になります。
 図形の性質の学習、面積や体積を求める学習においても、定義や公式を知識として理解するだけでなく、図形の辺の長さや角の大きさ、垂直に交わっている辺や立体の面の形などの要素を、自分で見出せるよう指導していくことが重要です。
 今回は、「図形」について分析しました。「図形のどこに着目すればいいかわからない」「イメージをもつことができない」といった理由でつまずくことがないように、しっかりと指導をしていくことが大切です。(文/学林舎編集部)



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