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【GAKURINSHA TOPICS】教育現場の行き先 進路を考える

 義務教育は小学校の6 年間と中学校の3 年間の合計9 年間あります。中学卒業後の進路は、高等学校や高等専門学校へ進学する中学生がほとんどですが、それ以外にも、専修学校への入学や、就職という選択もあります。今回は、それぞれの進路について、解説や分析をします。

○高等学校等への進学
 現在、中学卒業後の進路として最も割合が大きいのが、高等学校等への進学です。平成29 年度には、中学校卒業者の98.8%が高等学校等へ進学をしています。高等学校への進学を選ぶ理由の1 つには、職業選択の幅が広がるということが考えられます。例えば、警察官や保育士など、資格試験を受験するには高等学校を卒業していることが条件になります。また、専門的な仕事であればあるほど大学への進学が欠かせません。そのためには、高等学校を卒業しているか、高卒認定の資格を得ていることが必要となります。
 高等学校には、普通科以外にも、商業や農業などの技術を学べる高等学校や、英語や国際教育、理数系に特化した学科などを持つ高等学校もあります。
 中学校への進学とはちがい、高等学校への進学は選択肢が多いため、中学生が進路に悩むことが多くあります。専門的な学校や学科に進めば、早い段階から専門的な教育を受けられるというメリットがあります。しかし、将来やりたいことを考えて、はっきりと進路を決めている中学生は少ないと思われます。また、その専門分野への関心が薄れてしまったり、別の道を目指すことになったりしたときに、普通科への転向が難しくなるというデメリットもあります。

○専修学校への進学
 平成29 年度には、中学校卒業者の0.3%が専修学校へ進学をしています。専修学校には、専門課程、高等課程、一般課程の3 種類があり、中学卒業の進路として選べるのは、高等課程と一般課程の2 種類になります。
 専門課程は、高等学校卒業後の進路としてよく耳にする「専門学校」のことで、専門学校に入学するには高等学校卒業か高卒認定の資格を取得していることが条件となります。
 高等課程では、中学校卒業が入学の条件となっていて、技能や実務面の教育に重点を置いており、社会に出てすぐに役立つ教育を行っています。
 一般課程では、入学の条件がなく、誰でも自由に、専門的な知識・技術を学ぶことができます。和裁・洋裁や美術、調理などに多種多様な分野があります。

○就職
 平成29 年度には、中学校卒業者の0.3%が中学校卒業後に就職をしています。就職する目的としては、夢の実現や収入を得ること、社会貢献などが挙げられます。しかしながら、就職後3年間での離職率は、約60%と非常に高い割合となっています。これには、就職前の情報収集の不足や職業に対する適性が不足していたことなどが原因として挙げられます。
 このように、中学校卒業後の進路はさまざまです。中学生のうちに将来やりたいことをはっきり決められなくても、高校生活や大学生活の中で、自分が得意なことや興味のあることを意識しながら、将来を考えて、夢や目標に向かっていくのもいいのではないでしょうか。(文/学林舎編集部)