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【GAKURINSHA TOPICS】教育現場の行き先 進路を考える-高校生編

 中学校卒業者の9割以上が高校や高等専門学校へ進学しますが、高校卒業後の進路の場合、最も割合の大きい大学等への進学でも全体の5割程度に留まっています。高校卒業後は、中学卒業後よりも進路が多様化します。今回は、それぞれの進路先について分析します。

○大学・短期大学への進学

 平成29 年度には、普通科高校卒業者の64.1%、農業や商業などの職業学科高校卒業者の20.9%は大学等に進学しており、高校卒業者全体ではその割合は54.7%になります。大学や短期大学には高校の普通科にあたるものはなく、学部ごとに専門とする分野が分かれています。そのため、高校で学んだことよりもさらに専門的な内容について理論や知識を学び、研究や分析を行うことで深い教養や技術を身につけることができます。
 大学進学の目的の一つは、目標とする職業に就くことです。医師や薬剤師、獣医師などの医療系の職業では、関連する大学の学部を卒業することが必須条件となっています。また、大学の卒業が必須ではないものの、弁護士や公認会計士、建築士などの国家資格や専門的な知識が必要となる職業に就くには、大学で関連する学部に進学し、専門的な知識を得ることが求められています。それ以外にも、大学の卒業を条件とする仕事は多く、大学で専門的な分野を学ぶことは、将来の選択肢を広げることにつながります。

○専修学校への進学

 平成29 年度には、高校卒業者の22.7%が専修学校等に進学しています。専修学校は、理論を学び教養を深めることを重視する大学よりも、将来の仕事との関連性が強い専門的な知識や技術を身につけることができます。そのため、ほとんどの専修学校では実習や実験の割合が大きくなっています。 専修学校進学の目的の一つは、特定の職業に就くための専門的な知識・技術の習得です。専修学校進学者のうち75.4%は、いわゆる「専門学校」と呼ばれる専修学校専門課程へ進学します。工業や農業、医療、社会福祉や服飾、文化などの分野があり、より高度な専門的技術を身につけることができます。また、専修学校専門課程のうち32.0%は、「職業実践専門課程」に認定されています。これは、専門課程の中でも企業と連携し、実際の職業現場からの最新の知識・技術が身につけられる学校です。カリキュラム作成や実習・演習を企業と連携して行うため、実際に働くことを意識しながら学ぶことができます。このように、目標とする職業に就くために専修学校進学を選ぶ学生が増えています。

○就職

 平成29 年度には、普通科高校卒業者の8.5%、職業学科高校卒業者の53.1%は就職をしています。高校卒業者全体ではその割合は17.7%になります。大学卒業者に比べ、高校卒業者の場合は選択できる職業に限りはあるものの、普通科高校卒業者、職業学科高校卒業者のいずれも、就職希望の就職率は95%を超えています。大学や専修学校進学者に比べ早く社会に出ることで、社会人としての経験を多く積むことができます。
 大学進学者の多くは、大学卒業後に就職をしますが、さらに高度な研究を求めて大学院へ進学するという進路もあります。また、最近では大学卒業後や在学中に専修学校に進学し、資格取得や専門的技術の習得を目指す学生も増えています。短期大学や専修学校の場合も、条件を満たせば卒業後に大学の3 年次や大学院に編入することができます。就職し、何年か働いた後に、自分で得た収入で大学や専修学校に進学するパターンも少なくありません。
 高校卒業後の進路は、自分の将来との結びつきが非常に強く、選択肢も多くなっています。自分の将来の姿を思い描きながら、自分に最も合った進路を選べるよう、さまざまな学校や仕事について調べてみるとよいでしょう。(文/学林舎編集部)