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【GAKURINSHA TOPICS】教育の行き先 スーパーグローバルハイスクールについて

 文部科学省では、国際的に活躍できるグローバル・リーダーの育成を図る「スーパーグローバルハイスクール(SGH)」事業を開始しました。今回は、スーパーグローバルハイスクールの今後の推移と目標、目的を解説、分析します。

○スーパーグローバルハイスクールの概要

 スーパーグローバルハイスクール(以下、SGH)とは、急速にグローバル化が加速する現状を踏まえ、社会課題に対する関心と深い教養に加え、コミュニケーション能力、問題解決力等の国際的素養を身に付け、将来、国際的に活躍できるグローバル・リーダーを高等学校段階から育成することを目的として、文部科学省が推進する事業です。
 SGHの各指定校は目指す人物像を設定し、その実現のため、国際化を進める大学や企業、国際機関との連携を図ります。そうした連携によって、グローバルな社会課題を発見、解決できる人材や、グローバルなビジネスで活躍できる人材の育成に取り組むための体制の整備を進めています。最終的に文部科学省が目指す人材の具体例として、国際機関職員やグローバル企業の経営者、政治家などが挙げられています。
 SGHの指定校は、構想調書などを提出して、教育活動の実績を踏まえた計画の実現性、発展性、継続性の評価により審査され選ばれます。つまり、指定校に選ばれる学校は、すでに社会のグローバル化を意識して活動してきた学校なのです。また、各学校が目指す人物像は、その地域や学校の特性を活かしたものが設定されています。

○スーパーグローバルハイスクールの成果と今後

 指定校の主な取り組みとして、グループワークやディスカッションの実施、海外研修などがあり、その成果を見えるものとするために、定期的に活動報告が行われています。また、指定校の活動の成果を評価するものとして、外部の有識者による各指定校の中間評価が行われ、半分以上の学校が、ねらいの達成がおおむね可能だと判断されています。指定校の中には、SGH指定校であると同時に教育委員会の研究協力校にもなり、周りの学校への広がりを計画しているところもあります。
 しかし逆に、課題として次のようなことが挙げられています。

・成果が少数の生徒に限定されている。

・学校全体としての組織的な指導が難しい。

・教師間の意識の統一を図ることが難しい。

・生徒の関心を高めることが難しい。


 このような課題の解決には、各学校の校長がリーダーシップを発揮して、教師が共通の意識を持った上で活動していくことが求められています。今後、各学校の特色を活かしつつ成果を上げていき、SGHの目標であるグローバル・リーダーの育成を実現するためには、この中間評価を活かし、ほかの学校と連携していくことも必要になってきます。
 SGHの指定期間は5年間であり、その後は国からの支援が終わってしまいます。その中で、今後、事業成功の鍵となるのは、国の支援終了後も継続的な取り組みを行っていけるかにかかっているといえます。(文/学林舎編集部)