本文へスキップ

教材出版 学林舎は学習教材の制作・販売、教育商材(理科実験工作教材・アメリカの教科書など)を取り扱っています。

【GAKURINSHA TOPICS】教育の行き先 英語教育どうかわる?

 2020年度に改訂される小学校の学習指導要領を受けて、小学校3・4年生で「外国語活動」が導入、5・6年生での「外国語」が教科化されます。今回の改訂の背景に、児童・生徒の英語の習得レベルとして、どのような目標が設定されているのでしょうか。

○4技能(「聞く」「話す」「読む」「書く」)
 における目標設定

 文部科学省は「英語教育改革実施計画」で、小学校・中学校・高等学校を通じて、聞き取り、分量の多い長文の読み取り、速読、作文、発表、討論などの言語活動の内容や量が十分でないことを課題としています。各段階で、下記のような目標が設定されています。

〈小学校〉
・小学校中学年(3・4年生):
 英語を用いた活動を通してコミュニケーションを図る楽しさを体験し、コミュニケーション能力の素地を養う。

・小学校高学年(5・6年生):
 読むことや書くことも含めた、初歩的な英語を運用できる力を養う。

〈中学校〉
 短い新聞記事やテレビニュースなどで扱われる身近な事柄を中心に、その概要を伝えることができる力などを養う。

〈高等学校〉
 ある程度の長さの新聞記事などを速読して必要な情報を取り出したり、時事問題について発表したりするなど、情報や考えを的確に理解し、伝えることができる力を養う。

○英検、TOEFL iBT、CEFRによる目標設定

 4技能における目標のほかに、英検やTOEFL iBTなどの検定試験を基準とした目標も設定されています。それに加えて、CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)という基準も目標として掲げられています。これは外国語の熟達度を測る共通のものさしとして、主に欧州で使用されている6段階に分けられた基準で、具体的な英語の習得レベルを測るものとして、日本の英語教育の目標にも組み込まれています。

〈中学校〉
 英検3級〜準2級程度、 CEFR A1〜A2程度

〈高等学校〉
 英検2級〜準1級程度、TOEFL iBT 57点程度以上、CEFR B1〜B2程度

※CEFR A1〜A2レベルは「基礎段階の言語使用者」、B1〜B2レベルは「自立した言語使用者」、C1〜C2レベルは「熟達した言語使用者」を表します。

 このように、小学校・中学校・高等学校を通じて一貫した学習到達目標を設定することにより、各段階を通じて英語教育を充実させ、児童・生徒の個々の英語力を向上させることを目指しています。また、都道府県ごとに目標を設定し、随時結果を公表していくことで、それぞれの地域の英語教育を改善していくねらいです。さらに、2020年の東京オリンピック・パラリンピックを見据え、日本人としてのアイデンティティに関する教育も充実させ、日本文化の発信や国際交流ができるような人材育成を目指してもいます。(文/学林舎編集部)