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【GAKURINSHA TOPICS】2018年教育の行き先 大学入試共通テスト

 1月13日(土)、14日(日)に大学入試センター試験が実施され、今年も、58万人以上の志願者が、志望校合格を目指して試験に臨みました。
 現行の大学入試センター試験の実施は2020年で最後になり、2021年に廃止されます。そして、大学入試センター試験に代わって実施されるのが、「大学入試共通テスト」です。
 大学入試共通テストは、「高校での学習を通じて、大学教育に必要となる基礎的な力がどのぐらい身についているのか」を評価するテストです。この位置づけは、大学入試センター試験と変わりません。ただし「学校で学んだことを学習や生活の様々な場面で幅広く使えるようになっているかどうかに対する評価は、今まで以上に重視されるようになります。」

 具体的には、
・学校で学んだ知識が、どのような場面でも使えるものとして、身についているかどうか。(知識の深い理解

・知っていることを使って思考したり、判断したり、表現したりする力が身についているかどうか。(思考力、判断力、表現力)などを問う問題が、今まで以上に重視されることになります。

 そのための具体的な変更点は、
従来のマーク式問題に加え、記述式問題の導入。(当初は国語と数学T・数学Aのみ)

マーク式問題の改善。(思考力、判断力、表現力を一層重視した作問への改善です。また、英語では4技能(聞く、読む、話す、書く)が評価されるよ うになります。

 大学入試共通テストは今までなかった新しい制度ですので、これを作るのには多くのデータを集め、それらを分析することが必要となります。このデータを集めるために、2017年度と2018年度に試行調査(プレテスト)が実施されます。
 2017年度の試行調査は、11月13日(月)〜11月24日(金)内に、4教科11科目での実施で、「記述式+マーク式」の試験として国語、数学T・数学Aが、「マーク式」の試験として世界史B、日本史B、地理B、現代社会、数学U・数学B、物理、化学、生物、地学が実施されました。なお、英語の試行調査は、今年の2月に実施されることになっています。
 11月の試行調査では、全国学力・学習状況調査のB問題(知識活用力を問う問題)で出題されるような、思考力、判断力、表現力を問う傾向の問題が多く出されました。また、大学入試センター試験と比べ、ページ数は増加しましたが、問題数は減少しています。つまり、思考力、判断力、表現力を問う傾向の問題が出されたことで、1問あたりに処理しなければならない情報量が増えたといえます。
 国語、数学T・数学Aでは、記述問題が各3問出されました。国語、数学T・数学Aとも、客観的に採点できる問題が出されており、採点官によって採点にぶれがでないように、十分な配慮がなされています。また、受検者が自己採点できるように、自己採点の方法などがまとめられた動画が公開されました。さらに、採点時の観点が書かれた自己採点用紙が準備されています。自己採点は、自分の解答に、解答に必要なキーワードや条件が書かれているか、設問の条件を守られているかなどを、受検者がチェックする形で行われました。
 2018年度の試行調査は、11月10日(土)、11月11日(日)に実施が予定されています。高大接続改革の重要な柱の一つである大学入学者選抜改革の、最も新しい考え方が示されることになるのが、2018年度の試行調査です。今後も目を離すことはできないでしょう。(文/学林舎編集部)