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教材出版 学林舎は学習教材の制作・販売、教育商材(理科実験工作教材・アメリカの教科書など)を取り扱っています。

学林舎NEWS 2016.12.9 6つの力を育てる

 子どもにとって必要な学力、生きていく力とは何でしょうか。
 大きく分けて私は6つあると考えています。

1 自己分析力
 現在の自分自身の弱点を自分で発見する力。
 例えば、「大政奉還」「廃藩置県」といった言葉をあなたは知っているでしょうか? 日本史を学んだことのある学習者であれば知っているかも知れません。しかし、「説明して」といわれたとき、あなたは答えることができるでしょうか? 言葉は知っていても、その意味を知らないということはよくあります。自分はわかっていると思っていることでも、よくよく考えるとわかっていないということを、自分自身で考えていくことが自己分析力のはじめの一歩と言えます。つまり、自分で気づくことができるかがこの力を育てる大きなポイントになります。

2 情報力
 情報力、それは新聞、雑誌、インターネットを通じて現在の社会の動きに関する情報を集められる力。
 例えば、「国際バカロレア資格」という情報を得たら、どうして国際バカロレア資格を習得する学習が必要なのかを情報分析します。そして、様々な角度から自分で調べ、文章化していく力を身につけます。この力は、現代社会を生き抜く上でなくてはならない、基盤ともいうべき存在です。

3 表現力
 表現力は、情報力で得た「情報」を具体的に表す=文章化する力。
 例えば、「宇宙ロケット打ち上げ中止」という情報を得たら、「ああ〜残念だ」といって友人としゃべるだけではなく、なぜ!? という疑問をもとにどうしてそうなったかの経緯を調べ、文章化することが表現力を磨くひとつの学習になります。最終的には、人前で文章を発表=プレゼンテーションできる力を身につけることが目的になります。

4 対話力
 社会で生き抜く力のひとつに「対話力」があげられます。つまり人と人が接する社会で自分の考えたこと、まとめたことを人に伝える力は、必要不可欠です。
 そのためには、まず自分と接する人がどんな人かを瞬時に分析する力も必要となります。例えばあなたが花屋さんだとします。お客さんが「結婚式に花を持っていきたいのだけど」と聞かれたときあなたは、お客さんにどういった花をすすめますか?

5 自己責任能力
 自分自身に対する責任、人に対する責任が生まれてきたら、正確・誠実に責任を果たすことが大切です。自分がこういった方法で勉強すると決めたとき、その結果が良くても悪くてもその責任は、あなた自身にかえってきます。あなたがどう対処するかはあなたの責任で、おこなうべきことなのです。他人に任せることは、自分という存在を放棄することになります。社会は、そんな無責任な人間はだれも相手にしません。自分のした行動のけじめは、自分で責任をとるということが求められます。

6 リーダーシップ(統率力)
 リーダーシップをとることは、特定の人間しかできないと思っているでしょうか。そう思っているのであれば、あなたの思い込みかもしれません。リーダーシップ=統率力は、誰もがもっている力です。それは、自分の考えを明らかにすることから始まります。それをほかの人たちに伝えることができるかがポイントとなります。最初はうまく伝えられなくてもいいです。問題なのは、あなたがそのことに関していかに真剣なのかを伝えることです。言葉でだめなら身振り手振りでもかまわないです。気持ちを伝えることからすべてが始まります。


 1〜6について、簡単にまとめて説明しましたが、この力を具体的に身につけていくためには、基礎学習=科目学習は子どもにとって大切なものになります。大人になって、私は「もっと科目学習を主動的に自立学習し、深化させる力を身につけておけばよかったのに・・・。」と思うことが多いです。私は若い頃m科目学習は社会では役に立たないと思っていましたが、自分の知の浅はかさに30代を超えて、はじめて気づきました。学びつづける力の必要性、大切さを感じています。子どもにとって必要なこの6つの力は、大人になって必要性は増していき、より学ぶ力が大人には求められます。学びつづける力を習慣化することが、子ども時代にもっとも必要なことのひとつかもしれません。(文/学林舎 北岡)