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教材出版 学林舎は学習教材の制作・販売、教育商材(理科実験工作教材・アメリカの教科書など)を取り扱っています。

学林舎NEWS 2016.12.20 子どもに意識させたい学習法


Restructuring
 “Restructuring”。再構築、再構成、改造するという意味の言葉です。日本ではリストラと略称され、企業では人員整理、つまり会社を辞めさせるという否定的な言葉で使われるケースが多いです。しかし、本来の意味から考えますと“Restructuring” はポジティブな言葉です。
 学習法は、学習者自身が積み重ねてきた生きていくための力の根幹です。年を重ねれば、重ねるほど積み重ねてきた学習法を“Restructuring” するのは容易ではなくなります。指導者、親から見て、子どもが偏った学習法で学んでいるのであれば、早い段階で“Restructuring”させる機会をあたえることが大切になります。

学習法を見直す
 今ではほんの一部の人を除いて大半の人は「学校でした勉強なんか覚えていない、役にも立っていない」という状況です。学校、個人の責任は別にして、この時間はもったいなかったといえます。では、なぜそうなったかを見直す必要があります。指導者、親にせよ、自分の学習史を振り返り、プラス、マイナスだったことを分析することから子どもに伝えるべき学習法が生まれます。例えば、学習目的というテーマで考えてみます。学校のテストのためだけの学習、高校にあるいは大学に入るためだけの学習。つまり、「そのときだけ」の学習を積み重ねてきたと分析。そして、「(テスト前の)まる覚え、(テストでの)まるはきだし、(テスト後の)まる忘れ」と。
 そもそも、学習に対しての目的が間違っていたのではないかと考えられるのではないでしょうか。

まったく新しい流れをつくる
 次に学習してきた内容を分析していくと問題点の一つに“学習内容の学年制”が考えられるのではないでしょうか。たとえば、「速さ」という言葉は小学6年生から、中学英語の「関係代名詞」のある文は中学3年生でというように、学習内容が学年別になっています。1年生は、1年生の学習、3年生は3年生の学習という枠の中で学校の学習は進められています。
 しかし、学習意欲があれば、小学校1年生がどんどん学習していき、小学校4年生の学習を先行しても良いのではないでしょうか。できることをひたすら何度も繰り返し学習することによって、多くの子どもたちは学習本来の意味を見失っています。本来ならば、“学習内容の学年制”は枠のひとつであり、その枠にこだわる必要はないのではないでしょうか。学習者が英文をどんどん読みたいのなら、関係代名詞があろうとなかろうと読み進めればいいのです。それを決めるのは学習者自身の学習目標だけなのです。

まったく新しい学習内容にする
 知識習得(暗記)型の学習は“知”を充実させていくには必要です。しかし、知識習得(暗記)型に終始すると、学習本来の意味や価値を見失います。文章読解力や記述力などの知力養成型の学習に力を入れることによって、はじめて学習内容は充実していくのです。学校という枠で学習することは、社会を知るということにもつながりますが、同じである必要はありません。学習者自身が意欲をもって取り組める学習、光り輝ける学習に一生懸命になればいいのです。

子どもに意識させてい学習法
 学習法を見直し、新しい学習の流れ、内容を“Restructuring”することによって、偏った学習法、学習意欲をなくした子どもたちは、半歩でも一歩でも再び、学習に意欲をもてると信じています。そして、子どもが学習に対して意欲を失っているのであれば指導者、親は支えつづけ、子どもが再び光り輝くまで共に歩まなければいけません。(文/北岡)