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学林舎NEWS 2016.12.20 発想を変えれば世界が違って見えてくる

未来を拓く子どもたちへ

 今日のように高度に発達した人間社会を築き上げたのは、科学の発達によるものであるといっても過言ではありません。この科学を発達させたのは他でもない人間です。また、これらの発達は止まることなく、現在もなお新しい発見や発明に向かって動き続けています。でも、「発見」や「発明」をする人々を特別の「天才」であり、自分たちとは関係ない人だと思ってはいないでしょうか。彼らにも、私たちと同じ幼年時代があり、少年時代があったんです。もし、違うとしたら、彼らはその時代に信じられている知識や常識に疑問を抱き、いままでとは違った角度から物事を見るということをしてきました。しかもそれらを検証するために、信じられないほどの情熱をもって努力してきています。
 たとえば、私たちがよく知っているアインシュタイン。「現代物理学」の基本となる「相対性理論」を発見した人です。長い舌を出し、目を見開いている白髪のおじいさんの写真を見たことがあるのではないでしょうか。写真だけを見れば、普通の人とは違うように見えますが・・・。しかし、彼の子どもの頃といえば友達と遊ぶのは嫌い、一人でゲームするのが大好き、体育が嫌いという少年でした。ところが、12歳のとき、「ユークリッドの幾何学」を読んで深い感銘を受け、それ以後、独学で微分・積分を学んだといわれています。16歳の時、「もし、光の波をうしろから光と同じ速さで追いかけたらどうなるのか?」という疑問から、大学に行っても古典的な講義に飽きたらず、独学で当時の「電磁気学」の研究に取り組みました。そして、それまで「絶対的」と考えられていた時間や空間を「相対的」に見るという発想を物理学に取り入れたのが、かの有名な「相対性理論」です。これに至りつくのに彼自身が語っている「生涯でもっともすばらしい考え」が浮かんだのが28歳の時です。「ある一人の人間が自由(重力のない状態)に落ちたとしたら、その人は自分の重さを感じないに違いない」。この思いつきが「一般相対性理論」につながったそうです。つまり、簡単に言うと「すべての物に働く力は、結局は働かなかったという見方もできます」。この発想ってだれもが考えそうなことだと思わないでしょうか。みんなと同じ服を着ていたのでは、自分を区別できないと考えたら、きっとその人は自分にあった別の洋服を着るでしょう。
 発想を変えるということは、日頃自分が行っている行為を客観的に見ることによって生まれます。いままで自分が思いこんでいることを、一度解き放し、違った角度から見つめたら、とんでもなく、おもしろい発想が生まれるかもしれません。自分の見る世界が変わるということは、頭の切り替え一つにかかっているのではないでしょうか。(文/北岡)