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教材出版 学林舎は学習教材の制作・販売、教育商材(理科実験工作教材・アメリカの教科書など)を取り扱っています。

学林舎NEWS 2016.12.26 子どもに伝えたいこと(1)

数字ってなんだろう?

 子どもたちが、常々数字を見て思っていること。
 それは、「なんで、こんな計算しなければいけないの」「どうして、こんなに数字が並んでいるの」と思っているはずです。
 では、数字とは一体何なのかを考えてみましょう。

1.数字から何を学ぶ?

 数字というと、「計算」というイメージが子どもたちにはあるはずです。でも、数字は何も計算だけじゃありません。もっと、身近に存在しています。それは、ものを買うときに必ず見る「値段」。つまり、数字は私たち人間が生活していく上で、いつもつきまとっているものです。
 この数字から規則性を発見し、分析したり、推察したりすることによって、新たな世界を創り出すのが、子どもたち学習している算数・数学です。私たちの身のまわりには、考えるための数字がちりばめられています。身近な例でいえば、モノを買うときの「定価○○○円、割引き30%」という表現から私たちは安いと思い、いくら得したかと考えます。そして、買うか買わないかを決めたりもします。私たちは数字で動かされているといってもよいくらいです。
 では、この数字、一体誰が、どうしてつくったのかを考えてみましょう。

2.数字がなかったら?

 もし、この数字がなかったら、どうしますか?
 大昔、まだ人間が数字を知らなかったころのことです。ひつじをたくさん飼っていた少年は、ひつじをさくの中に入れるたびに、小石を1つならべました。そして、羊をさくからだすときは小石を1つとりだします。こうして、ひつじがさくの中に全部もどってきたかを、たしかめたのです。数字がなくても昔の人は、頭を使っていたことがこのことで分かります。

3.数字・計算の発明

 数字がなければ、ないなりに考えて生活していましたが、生活が進歩するにつれ、相手に数を伝えたり記憶したり、数えきれないものがあることから、数字が発明されました。さらにその数字を使って計算するという、すばらしい発明をしてくれたのがインドの人々でした。
 インドの人々が発明した数字。それは、現在使われている、1,2,3,4,5,6,・・・10などの「算用数字」といわれています。算用数字のすぐれた点は何といっても位が変わっても別の数字を使わなくてもいいということです。例えば、ローマ数字を見てみます。

 1=T 2=U・・・10=]、100=C

 上の数字を見比べても分かるように位によって表示する数字が変わってくるというめんどくさい表示のしかたです。それに対して算用数字は、数字は0〜9までの10個だけです。これを位によって並びかえるだけで表示できるからシンプルで使いやすいのです。
 そして、位を形成する中でもっとも重要なのが、「0」という数字。0がなかったら、「304」という数字などはとうてい表せないからです。0は「悪魔の数字」ともいわれ、目に見えないものを表すもっとも数学的な意味をもっています。
 このように数字や計算ができたのも、人間の社会生活を向上させるためです。そして、さらに人間は数字からいろいろな規則性を発見し、「定理」や「公式」をつくってきたのです。


 科目学習をするにあたって、子どもたちは様々な疑問をもっています。本来ならば、その疑問に対して、話し合う「哲学の時間」があるべきだと私は思っています。パターン的なトレーニングも学習には必要ですが、それは、あくまでも学習の補助的役割であり、それが学習の主体になってはいけません。学校教育で「哲学の時間」ができないのであれば、民間教育機関がしなければいけませんし、家庭教育の場でおこなわなければいけません。利便性を追求するあまり、本来の学習教育の軸から外れていっていることに私は、危機を感じています。この危機的状況を改善していくことが今後、早急に求められます。(文/学林舎 北岡)