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学林舎NEWS 2016.12.26 問われる「躾」

 最近、「躾」の重要さが問われています。子どもは親の姿をみて成長していくといわれています。
 「躾」とは、大人の社会での関わり方が反映されるものではないでしょうか。すなわち、大人の社会でのあり方をもう一度問いなおす必要があります。
 それは私達大人が家族や友人や会社など、社会全体に対する責任の果たし方をあきらかにすることでもあります。

問われる「放任主義」

 昔は、ある程度の年齢まできっちりと躾したうえで、子どもに「責任」という意味を理解させるためにあえて突き放し、好きにさせました。また、子どもに問題が起これば親として全責任を負うぐらいの覚悟がありました。それに比べて今は、「個性重視」ということで何でも自由、何でも思い通りにさせ、問題が起きた時は、社会が悪いといって親の責任は二の次です。
 放任主義とは、「野放し」ということではありません。親が子どものために自分の行為に対する責任をもつことができるように躾、子どもの自由を尊重することです。
 ところが、責任のない自由が大人の世界でも横行していることに大きな問題があります。
 責任という意味では、大人の社会も変化しつつあります。年功序列の時代から能力主義の時代へと変わりつつあります。こういう社会の中で生きていくには、子どものときにつちかわれた「責任を持つ・責任を取る」躾ということが大きく役立つことになります。なぜなら、社会が求めている能力の中で重視されているのが、「責任能力」だからです。能力があっても、その責任が取れなければ意味がない、ということです。
 今までのように一生懸命勉強だけをしていれば出世ができるという時代ではありません。人としての価値が問われるようになってきたのです。こういう社会に子どもを送り出すという意味でも、やはりこのような「躾」は重要となってくるのではないでしょうか。

 大人にとっても、子どもにとっても厳しい時代をむかえようとしています。この時代を乗り切るために、今こそ「自己責任能力」を身につける時ではないでしょうか。(文/学林舎 北岡)