本文へスキップ

教材出版 学林舎は学習教材の制作・販売、教育商材(理科実験工作教材・アメリカの教科書など)を取り扱っています。

学林舎NEWS 2017.1.10 子どもたちに伝えたいこと(2)


1 自分の哲学をもつ人間になるために

 人間が生きていく上で、大切なことは何でしょうか。資格があることでしょうか。英語が自由に話せることでしょうか。学歴があることでしょうか。それらは付随物でしかあり得ないものです。未来ある子どもたちにとって何より大切なのは、「現在の自分を知る」ことによって新たな自分を知っていくことです。そして、その創造の過程で、「自分が社会に対してできることは何なのか」を考え、あるいは「自分にとって正義とは何か」などを考えていくことが何より大切なことではないでしょうか。人は誰もが「今生きている自分」を問いながら生きています。「これでよいのか」と。
 私たち人間にとって必要なことは、自分自身も含めて、「どう生きるのか」を追究できる機会を創り続けることなのです。

2 国際社会で活躍できる人間になるために

 この10年、情報へのアクセス手段が革命的に変化し、産業構造自体の成り立ちが変わってきています。そのため国民・国家の役割は変質し、諸国の国境は失われつつあります。これからの時代は、伝統的な国境を超え、国民の壁を超える政治的・経済的・文化的および個人的なネットワークがさらに突出して重要なものになります。
 労働・仕事・研究・レジャーのどれ一つをとってみても、「国際分業化」される時代に入ったのです。グローバルな視野をもち、具体的に行動できる人間が必要とされるようになりつつあります。すでにある知識や価値ある技術を「国際的に」組み合わせて、新しい価値を創り出したり、問題を解決できる個性的な知恵のある人間、さらに文化・芸術・デザインなど高付加価値を国際的につくり出せる人間の出現が急がれているのです。
 「国際社会で活躍したい」と思える機会を創りあげることが、今後の大人たちの役目の一つでもあります。国境・文化を超えたところで、「自分自身の発見」「新たな自分の発見」ができるように様々な角度から機会創出を図ることが子どもに対しての大人の使命なのです。

3 使命感をもって生きる社会性のある人間になるために

 自分が輝くのは自分の能力を社会で開花させていくときです。利害関係だけで結びつく人と人とのつながりではなく、一個の人間としての自己実現をなしえるときです。
 言い換えれば、自分は社会の役に立っていると自覚することで人は生きられるし、充実感をもつことが出来ます。総合的な視野のもとに子どもたちが「学習」に向き合えるよう手をさしのべることが、今後の課題です。

4 自分の行為に対して責任ある人間になるために 

 核家族のもと、家庭はますます少子化が進み、ましてや、消費社会の中で生活している子どもたちは、自己中心的な性格形成とならざるを得ない状況下におかれています。このことから脱するためには、たえまなく自己を対象化していくための表現力が何よりも必要となります。そのことによって、「他人との関係のつくりかた」を学び、自分の行為に責任がもてる人間になるための学びが教育現場、家庭でなされねばならないことなのです。(文/学林舎 北岡)