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学林舎NEWS 2017.2.22 成長する思考力GTシリーズ国語文法講座(11)


書くことの意味(6)

  今回は次の2つの視点から書くことへの挑戦を提案してみます。

1.書くことの楽しさに出会う・・・詩を書く
 詩を選んだのは、詩は最も自己表出性の高いものです。しかも自分の気持ちを伝えるための言葉を自然と生み出すことができます。言葉のリズムは心のリズムとつながっています。材料はどんな子どもたちでもみんなもっています。「今日の朝」といった具合に日常生活のある一瞬を切り取ればいいのです。
 大事なのはこの詩を家族、友達、先生に伝える際に、本当に自分の気持ちが読んだ人に伝えられたかどうかを対話することです。対話することによって、書いた人は同じ体験をしない人に、自分の気持ちをより理解してもらうためには、どんな表現にすればよいかを学ぶことができます。
 ここではじめて表現の工夫の大切さ、書くことは他人と共有できるツール(過程)であることに子どもたちは気づくはずです。

2.情報の集め方を学ぶ・・・記録文を書く
 記録文は、物ごとの流れを順番に正しく書いていくことです。このことによって物ごとの流れをしっかり把握する練習になります。つまりここには自分の意見などを一切入れません。事実をしっかり見つめることができればいいのです。
 その後、自分の記録文を見て、自分に役立てられるかどうかで、その記録文の価値が決まります。たとえば、新聞の天気予報の記事と一緒に実際のお天気の様子を1ヶ月記録していくと、1ヶ月の終わりにそれらを分析してレポートが書けます。それをもとにして、新聞の天気予報があたる確率や予測の分析の対話をしてもおもしろいと思います。
 
 この2つに関しては、試してみる価値はあります。いつもの子どもとは違った子どもの姿が見れるのではないでしょうか。
 表現能力をつけるためにはまず、子どもたち自身を豊かにすることが第一義的な課題であることを述べてきました。私たちは、子どもたちを豊かにするための手助けをすることが仕事です。本を読まないと嘆いていてもはじまりません。具体的な課題を与え、その課題をこなすために必要なものを、子どもたちに提示すれば、それが自然と本を読むことにつながるはずです。詩を書くことができない子どもには、適切な詩の本を与えればいいのです。まねして書くことから始まります。それが出会いとなります。記録文の書けない子どもには、記録文を書くフォーマットを用意してやればいいのです。これらのことは家庭学習でも十分できます。子どもたちにとっては1日1回は書くことに触れることになります。
 もっとも、これだけすればよいというものではありません。あえて強調しますが、書くため、読むためのトレーニングとして「成長する思考力GTシリーズ国語」はなくてはならないものです。「成長する思考力GTシリーズ国語」に、これらのことが加われば子どもたちはもっと生き生きとして、学びに向かえるのではないでしょうか。(つづく)<文/学林舎編集部>


【成長する思考力GTシリーズ国語文法講座】

・成長する思考力GTシリーズ国語文法講座(1)

・成長する思考力GTシリーズ国語文法講座(2)

・成長する思考力GTシリーズ国語文法講座(3)

・成長する思考力GTシリーズ国語文法講座(4)

・成長する思考力GTシリーズ国語文法講座(5)

・成長する思考力GTシリーズ国語文法講座(6)

・成長する思考力GTシリーズ国語文法講座(7)

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・成長する思考力GTシリーズ国語文法講座(9)

・成長する思考力GTシリーズ国語文法講座(10)