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教材出版 学林舎は学習教材の制作・販売、教育商材(理科実験工作教材・アメリカの教科書など)を取り扱っています。

学林舎NEWS 2017.2.23 小学校英語について(3)


「書き言葉」としての英語学習を考える

(1)シチュエーション学習としての「英語」

 ここ数年の中学校の英語教科書を見るとシチュエーションを想定した対話文が多いです。
 例えば、お店に行った場面を想定し、推察する条件を考えてみます。
 お店では目で見て物を確かめることができますから、さして想像するにむづかしいものは何もありません。そこでは、自分の買いたいものがあるかどうかを尋ねる会話と、そのものの値段と支払い方法についての会話です。これがあれば充分目的は達成されます。
 同じく、道を尋ねる場面を想像しましょう。

1.自分の行く場所の住所や名前がわかっている。
2.自分がそこに行く目的がある。
3.行く道がわからないから通りがけの人に尋ねる。

 2の内容は、自分自身の中にあるものですから別に話されなくてもこの場面では必要がありません。1・3だけが会話として成立する部分です。従って、必要なのは次の2種類です。

  1.道順を聞く会話。
  2.呼び止めるためやお礼の挨拶。 

 これ以上はさして必要がないはずです。
 このようにシチュエーション学習は切り取られた場面をその都度描くという暗記型の学習方法です。

(2)シチュエーション学習の位置

 このようにシチュエーションを想定した会話練習法は、実際の対話とはかけ離れたものといえます。断片的な学習はあくまで、断片的知識でしかなく、英語で対話するという根本的なふれあいには決して至りつきません。
 小学生の子どもたちが日常的に友達と話していること、当然アメリカの子どもたちが日常的に話していることも同様です。アメリカで生活していない日本人が日常的な会話を英語で話すことはほとんどありません。日常的な話し言葉は、学習の中で位置づけるべきものではなく、日常的に習得していくものであると私は考えます。

(3)「書き言葉」で英語を学習する

 従って、英語を学習するとは「書き言葉」としての英語を学ぶことです。子どもたちが社会に出て英語で活躍する場は、私たちが今、日本語学習で問題(読む・書く・表現する力の獲得)として取り上げられていることと、同様の問題を英語学習でももっています。つまり、「文章が書けない」「自分の意見が述べられない」など日本語で対応できない現状を、私たちは目の当たりにしています。発表や議論をしたり、企画書を作成したり、手紙を書いたりなど、社会に出て活躍するときに使われる言葉はすべて「書き言葉」です。私は何も「話し言葉」を学ぶ必要はないといっているのではありません。「日常会話の習得の方法」と「学習としての英語を学ぶ方法」を分けて考えなくてはならないのです。
 言語を表現として身につけるためには、「学習」の過程を通過することが避けられないのです。

(4)「総合的な学習」における小学校英語の総括

 2018年4月から小学校において英語は教科化されます。
 10年以上かけて総合学習の時間に英語を学習体験させた学校も多い中、その成果の総括をおこなわなければなりませんが、総括ができない状況といえます。理由は、総合学習でおこなってきた英語学習は個々を評価する学習ではなく、体験学習に終始していたためです。あえて成果を総括するならば、異文化に対する接し方は身につけられたのではないかと考えます。

(5)「書き言葉」としての英語獲得を目指す

 今後、英語学習において「日常会話の習得の方法」「学習としての英語を学ぶ方法」が大きな柱になります。私たち教材会社が関与出来るのは「学習としての英語を学ぶ方法」であると考えています。すなわち「書き言葉」としての英語です。
 小学生のもつ「知」をもとに推察力を育成しながら文脈を理解させる方法です。推察力に必要なものは豊かな「知」の体験、経験です。つまり、子どもたちの内面が豊かであればあるほど、すぐれた推察力が生まれ、新しい「知」をつくりあげていきます。
 書くという行為を急がず、まずこの豊かな「知」をつくりあげる必要があります。それは日本語における読む、書くと全く同様です。子どもたちが推察できる範囲からの英語での読む、書くを可能にする環境を整える必要があります。おそらくこのことによって英語学習の50%が達成されるのではないかと考えています。私は、まずこれらの読む、書くための教材、書籍の具体的な選定をしています。それと同時に、そこからはじめて実際にどんな指導が必要かが生まれてくるのではないかと考えています。(つづく)(文/学林舎 北岡)

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Houghton Mifflin Harcourt Reading−アメリカの小学校国語教科書

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 Houghton Mifflin HarcourtのReadingは、現在、カリフォルニアの公立学校を中心にアメリカ全土で約40%の小学校で使われている国語教科書です。アメリカ以外にも世界130カ国以上のインターナショナルスクール、バイリンガルスクールで使われています。アジアでは、日本、シンガポール、台湾、香港、韓国の学校、図書館、インターナショナルスクール、英会話スクールなどの教育機関で使われています。


アメリカの小学校副教材

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写真/未就学児童(5歳・幼稚園年中) 教材/At-Home Tutor Math

○At-Home Tutor Reading Gr.prek-英語導入レベル
□内容:6つの学習テーマ 
1.Directionality 2.Matching 3.Letter sounds 4.Rhyming 5.Left and Right 6.Motor Skills
線をなぞったり、絵に色を塗ったり、絵やアルファベットに○をつけたりしながら、アルファベット(A〜Z)を学習します。アメリカの幼稚園やインターナショナル幼稚園で利用されています。

○At-Home Tutor Reading Gr.k-英語導入レベル
□内容:5つの学習テーマ
1.Letter sounds 2.Printing 3.Rhyming 4.Sequencimg 5.Matching
単語をなぞったり、絵に色を塗ったり、絵や単語に○をつけたりしながら、アルファベット(A〜Z)を学習します。prekとの違いは単語や一文がでてくることです。Prekとあわせて活用することをおすすめします。アメリカの幼稚園やインターナショナル幼稚園で利用されています。 英語導入教材としてご活用ください。

○At-Home Tutor Math Gr.Prek-英語導入レベル
□内容:6つの学習テーマ
1.Number Skills 2.Counting 3.Shapes 4.Patterns 5.Addition & Subtraction 6.Time  
1〜10の数を学習することを基本に、線で数字や絵をなぞったり、絵に色を塗ったり、絵や数字に○をつけたりしながら、1〜10の数を学習します。アメリカの幼稚園やインターナショナル幼稚園で利用されています。Reading・Languageシリーズとあわせて英語導入教材としてご活用ください。

○At-Home Tutor Math Gr.k-英語導入レベル
□内容:4つの学習テーマ
1.Counting1-20 2.Addition & Subtraction 3.Shapes & Patterns 4.Time 5.Graphing
数を学習することを基本に、線で数字や絵をなぞったり、絵に色を塗ったり、絵や数字に○をつけたりしながら、計算問題(たし算・ひき算)なども学習します。アメリカの幼稚園やインターナショナル幼稚園で利用されています。Reading・Languageシリーズとあわせて英語導入教材としてご活用ください。

□対象:未就学児童・小学校低学年〜
□サイズ:275×215mm
□ページ数:96ページ
*解答は巻末に付属しています。

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