2023.02.03

2023 アメリカの高校数学教科書- Into Algebra

 中国の富裕層の子どもを対象としたインターナショナルスクールが昨年より日本で続々と開校(ハロウインターナショナルスクール安比ジャパン、ラグビースクールジャパン、マルバーン・カレッジ東京)を予定している。そして、このインターナショナルスクールで科目学習の基盤である教科書は当然、アメリカの教科書など海外の学校で実際に使われている教科書である。
 今回、最新の高校数学教科書 Into Algebra1 を紹介。(アメリカの教科書シリーズは、学 林舎WEBショップでご購入可能です。)

 

 

〇目次

 

 

教科書内容

〇先生用(指導書)

 日本の学校でもそうだが、紙ベースの教科書とデジタル教科書の2種類がインターナショナルスクールも含め、アメリカの学校でも急速に増えている。あと数年もすれば紙ベースの教科書はなくなる可能性は高い。デジタルに完全に移行することによって学習指導は大きく変わっていく。当然、学習表現もデジタル中心になっていく。その中で、学習効果の評価も変わっていくと考えられる。従来の記憶している、記憶していないの知識を問う評価から、表現評価になっていくのは自然のナガレである。アジア以外の多くの英語圏の国では、表現評価は20年以上前から評価のスタンダードである。
 このナガレから大きく遅れをとってしまったことにより日本経済に大きな影響をあたえている。現状を見ると日本は経済先進国ではなく経済後進国である。このナガレを変えていくには、教育=学習の立て直しが急務である。戦後、同じ教育、学習の在り方を提示しつづけたつけが現在、押し寄せてきている。少子化が加速化していく中、異次元の少子化対策と政府は打ち出しているが、教育は積み重ねである。場当たり的にバラまいても一時的な効果でしかない。根本的な少子化に歯止めをかけるための教育指標、指針、学校の在り方を早急に打ちださなければ、日本でありながら日本の学校にいけない子どもたちであふれることになる。(文/北岡)