2019.12.17

家庭学習のプラスの面、マイナスの面

 家庭学習を考えている保護者の皆さまに、家庭学習のプラス面・マイナス面をまず知っていただければと思います。

問題解決力

・プラス面
1.費用が安い。
2.時間に制約されずに学習指導ができる。
3.学習を通して子どもの学力を知ったり、内面を知ることができる。
4.子どもの成長を学習を通して、実感できる。
5.しつけや教養も学習を通して指導できる。

 

ひらがなのせかい

・マイナス面
1.主観的になりすぎて、教え込んだり、強制的な指導になる。
2.子どもの状況や家庭の状況によって、リズム良く学習できない。
3.子どもができないことに対して、不安になったり、心配になったりする。
4.主観的に子どもをみるため、子どもをプラス評価できなかったり、必要以上に期待をかけてしまう。
5.子どもとの距離感がとれなくなる。

 

 上記のプラス面、マイナス面は、学林舎が保護者との対話を通して実感した事柄をまとめたものです。ただ、これは保護者が指導をするということを前提においたプラス面、マイナス面です。まず、大切なのは家庭で子ども自身が学習できる状況や状態になっているかということです。学林舎では、「学習姿勢の確立」と位置づけています。つまり、学習にむかう姿勢を家庭学習において指導できるかが家庭学習が成立するためのもっとも必要な条件だと考えています。それが指導できないまま、様々な学習教材をあたえても、期待できるような効果を得ることはできません。学林舎ではこの3年間、保護者の方と対話をしながら、どのような指導をしたら学習姿勢ができるのかを、成長する思考力GTシリーズ国語・算数を基盤にいくつか発見することができました。

 

1. 1日に学習する時間を決める。(例:朝-30分、夕方-60分)毎日学習するのではなく、週に2・3回としてメリハリをつけておこなう。

2.答え合わせについて、はじめは指導者(保護者)がおこない、できるだけプラス評価をして子どもの学習意欲を高める。子どもに学習のリズムができてきたら、子どもの様子をみながらを子どもが自分で答え合わせできるように指導する。

3.時間内におもうようにページ数がすすまなかったり、子どもが「わからないから教えて」といっても、子どもにできるだけ考えさせ、答えに導かない指導をする。(教え込んだり、答を導く指導をおこなうと子どもは受け身になってしまい、自立した学習姿勢を身につけることができなくなるため。)

 以上の3つを家庭学習において指導する場合、気をつけていただき、子どもが学習にむかえる環境づくりを目指してください。この3つができないのであれば、家庭学習ではなく学習塾に通うことも選択肢のひとつとしてお考えください。(文/学林舎 北岡 響)