求める英語力<アメリカの高校生レベル>
私たちが子どもに求めている英語力とは、母語である日本語と同じように使える英語力(アメリカの高校生レベル)が理想です。そう考えると英語を母語とする国の学校教育、学習を取り入れることが一番の近道といえます。現在の公立中学・高校レベルの英語学習では、私たちが求める英語力とは大きな距離があります。実際、高校の英語教科書のレベルは、アメリカの小学校低学年レベルの英語です。この距離を埋めるには、アメリカの中学生、高校生レベルの英語学習を早い段階からしなければならないのです。問題なのは、アメリカの子どもたちが使っている教科書、教材を使って指導できる先生が日本国内には少ないということです。
学林舎では、アメリカの教科書を長年扱っていますが、アメリカの教科書を使って指導している学習機関は、インターナショナルスクールやバイリンガルスクールが中心です。
英語に特化した日本の学校でも利用されていますが、特殊な高校、大学がほとんどです。こういった状況ですが、「英語は英語で読む、考える」を実践している学校が増え始めています。学林舎が提供するRaz-Kidsという多読用のデジタル教材は、アメリカの小学校レベル(英検4~1級程度)ですが、約800~2,000冊以上の本を読めるとあって、学校の副教材としても扱われています。
このように、従来の試験のための英語学習から、言葉としての英語学習に環境も指導も変化してきています。その背景には、社会のグローバル化の加速があります。つまり、従来型の試験のための英語、シチュエーション英会話ではなく、英語で伝える表現力を求めているのです。そのためには、英語を学習するのではなく、英語で学習しなければいけないのです。(文/学林舎 北岡)
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