2020.01.27

子どもとの対話に-学習について

自己主張と表現力の違い

自己分析を共に考える

 「学力が思うように伸びない」って悩んでいる子どもがいます。その理由を学習量や理解力が足りないということで子ども自身が学習に対する意欲を低下しているのであれば問題です。大切なのは「学力が伸びない理由」を明らかにすることです。つまり、自己分析をさせるということです。自己分析から改善の一歩がはじまるといっても言いすぎではありません。自己分析にあたって、基本となるポイントは原因をはっきりさせることです。これをいい加減におこなうとせっかく伸びようとしている子どもの「思考」がとまってしまいます。このポイントを共に子どもと考える必要があります。

 

なぜ?表現力なのか

「何となくそう思った」の追放

 テストなどで正解を得られなかった場合、どう子どもたちは考えているでしょうか。正解を得られなかった問題をテストの時、どう解いたか振り返ってみることはしていると思いますが、「何となく」答えてしまったという場合も多くあります。正解だから見直さないケースも多々あります。
 大切なのは「何となく」正解してしまったところを見直すことができるかにあります。子ども自身が正解の場合、見直すと言うことはほとんどありませんので、指導する側が確認する必要があります。「何となくそう思った」ということを追放することが学習の定着につながってきます。

 

なぜ?表現力なのか

「理由の追及」

 例えば、国語の問題で「正解を次のア~エの中から選べ」という設問があるとします。こういった設問に対して、どう答えているでしょうか。

1.正解であった場合
 大切なのは「正解だったらいいじゃないか」で止まらずに、選んだものが正解である理由を説明できるようにしておくと、学力が大きくアップします。

2.まちがった場合
 なんとなく、こっちだろうという感覚的な方法の選択ではなかったのでしょうか。選択肢をひとつひとつ分析します。4つの選択肢で正解は1つ。まず、まったくおかしいと思うものから消して正答確率を高くします。ほとんどの場合選択肢には同じ言葉が入っています。その言葉をキーワードにして、正解を選ぶのもひとつの方法です。そのキーワードをもとに、出題者の意図をつかめれば、選択問題に強くなれます。こういった、設問に対して技術的なことを理解しているか、していないかで正答率は変わります。