2020.04.14
自立学習、ひとり学習を考える
学林舎は創設(1982年)以来「自立学習」を推奨してきました。
その代表的な教材が中学生を対象とした「数学単元別」です。この教材発刊の理由は「受け身の学習では、その瞬間理解しても、テストが終われば忘れてしまう、そうならないためには、自分自身が当事者意識をもって学習する自立した学習者にならなければならない。」「そして、仮に忘れたとしても再び学習した内容を見返すこと(ノート)によって、定着する。」そう考えられた教材が「数学単元別」です。
この教材は、導入を読解することによって、自立学習、ひとり学習を可能にしています。自分で学習できる子どもであれば先行的に学習が可能になります。学習現場では「数学単元別」を子どもたちに家庭学習用として学習させ、学習現場ではその内容を理解しているかをテスト(数学到達度テスト集)などで確認、定着をさせてきました。しかし、すべての学習現場で受け入れられるものではありませんでした。理由は「先生が教えることがなくなる。」「先生の役割は?」という理由などが多くありました。
この理由をプラスアルファに考える先生方も多くいました。「基礎的なことは数学単元別に任せて、よりプラスアルファの学習ができる」「小学校6年生の段階から準備できる」「遠隔地でも学習指導ができる」「自学用の教材として活用できる」など、様々な声をいただきました。
学習環境、社会環境が変化していく時代において、あらためて「数学単元別」の必要性を私は感じています。この教材を先行学習することによって、数学への苦手意識も含め、先行的に学習することによって、もうワンランク上の学習を子ども自身が身につけることを願っています。(文/学林舎 北岡)
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