2020.02.27
求められる教育機関としての「塾」
数年前から保護者からのメールや電話が目立って増えてきています。その多くは「子どもの教育、学習に関する不安」です。内容を分析すると、学習・子育てに関する不安が90%以上です。なぜ、学林舎に相談してくるのかはわかりませんが、一ついえることはまわりに相談できる人がいないということです。それは子どもを任せられる教育機関がないのか、それとも見つけられていないからなのでしょうか。そのため、こういった相談が匿名でSNS上でよく見られます。本来ならば、学校や教育委員会はそういった保護者の不安を解消すべき教育機関です。しかし、今の学校のシステムでは限界があります。では、次に頼るべき教育機関としては学習塾です。
しかし、この数十年間学習塾は、教育機関として本来もつべき機能をシステム化し、さらには進学・学習指導のみに特化してきました。このことにより、塾のイメージは教育機関ではなく、学校でおこなわれている学習の補足指導、学校にはいるための学習指導といった目的達成に絞った学習トレーニング機関として認知されてしまいました。このことに対しての賛否は別問題として、今、求められているのは学習トレーニング機関としての塾ではなく、対話を積み重ねることができる安心と信頼関係が結ぶことができる教育機関としての塾が求められているのではないでしょうか。
公的機関ではできない、民間教育機関である学習塾にしかできないことが今、求められています。(文/学林舎編集部)
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