2020.07.01

今こそ自立学習者の育成を

成長する思考力GTシリーズを学習した後に

 

 コロナによる休校などの影響により、従来の学習指導や学習方法が見直されています。学林舎は創設(1982年)以来「自立学習」を様々な学習現場、学習者に提案してきました。38年前は、指導者重視、指導者目線の教材が99%でした。一方、学林舎は学習者目線の教材「数学単元別」を軸に自立学習の導入を推し進めました。当時、この推進に90%の学習現場は反応しませんでしたが、残りの10%の学習現場はは反応しました。その学習現場の多くは、私塾と呼ばれ現在も地域になくてはならない存在となっています。
自立学習者を育成している私塾には、いくつかキーポイントがあります。

・無学年制。
・個人別指導。
・特徴ある面談。
・小学校低学年からの指導。
・提案型指導。

 

成長する思考力GTシリーズ

 上記にあげた5つは必ず自立学習者を育成している私塾に形をかえて組み込まれています。そして、生徒が10人いたら、自立学習者の手本となる生徒が2~3人はいます。彼らを見習って、その他の生徒は“まねる学習”をします。「徒弟的な学習」です。こういった形でない自立学習指導があるのかもしれませんが、学林舎がこの38年間見てきた自立学習者を育成している私塾は、この形式がほとんどです。

 

デジタル学習とアナログ学習の融合

 

 ただ、誰もが自立学習できるかというとそうではありません。自立学習があっている生徒とあっていない生徒がいます。ここを見極めて受け入れるのか、それとも受け入れないのかは、指導する側の判断によりますが、コロナの影響を今後、考えると自立学習を子どもたち自身が身につける必要があります。オンライン授業も含め、ひとり学習を求められるからです。そのためには、早い段階(小学校低学年)から自ら考えて行動する力を身につけるための学習指導が必要になります。指導者が見守って、学習者が自分で調べて自分で学習し、成果を上げる。それが、自立学習のはじめの一歩といえるのではないでしょうか。そして、こういった学習現場で学習した子どもを数多く創出できるかが、これからの日本の未来を左右すると言っても大袈裟ではないのではないでしょうか。(文/学林舎 北岡)