2020.07.06

学年にとらわれない学力を

子どもたちのためにできることを考える

 世の中、規制をゆるめたり、規制をなくしたりということがたくさん行われています。ところが<教育>の世界は、規制だらけです。たとえば、小学国語に「学年別漢字配当表」というものがあります。それによって、「電車」という漢字は「電」が小学2年の配当漢字、「車」が小学1年の配当漢字となっているため、小学1年生は「でん車」という表記を見ることになるのです。ルビをつければよいことなのではないでしょうか。

 

読解力

 ここでいちばん大切なことがあります。それは、子どもたち、学習者が「いわれたことしかしない」人間になってしまわないためには、例えば、食事のときに示すどん欲さ(失礼)を、自分の能力アップにおいても示すことです。同時に、いわれなくても、してしまうという積極性も必要です。
 例えば、お子さんが中学1年生であるとします。お子さんが英語に関心があるとします。あなたならどうしますか。仮に私が子どもにアドバイスするならこういいます。「中学3年までの英語をマスターしてしまう学習計画をたててごらん」と。そんなにレベルの高くない現在の中学英語を、3年間もかけて勉強することなんか全然ありません。いつまでに仕上げるかは、子ども次第です。3年かかることを1年で仕上げたら子ども自身、大きな自信につながります。
 「自分の力は自分でのばす」ということを実感することにより、子どもの人生における経験値はグッとあがります。子ども自身が、生きるための経験値、哲学をつくっていくことが今後、求められるのではないでしょうか。(文/北岡)