2020.07.29

いきることばシリーズについて

 今回は、いきることばに関してのご感想と学林舎の考え方を紹介させていただきます。

いきることば

(ご感想1)まだ1年生なのでなぞるだけでもすこし難しいようですが、自分の名前や友達の名前にある漢字など少しでも目にしたことがあるものは進んでやってくれます。

(ご感想2)とにかく書くことが嫌いで、1年生のときに購入したのですが、あまり進まずにしまってありました。最近自分でやり始めたのですが、とても漢字に興味を持ち、学校で習っていない漢字を使って、文章を書いたりしています。ほかに特に漢字の勉強をしていないので、いきることばのおかげだと思います。ただ「シールがない」と成長する思考力GTシリーズより取り組む回数は少ないです。

(ご感想3)いきることば2は、現時点の小学2年生には難しいと考えていました。3学期に入り取り学習しています。教材そのものは、漢字の使い方や意味もかかれていてよいと思います。

(ご感想4)大人にとっては常識だと思う単語も、うちの子は知らなかったり、間違った意味に捉えていることが度々ある。「いきることば」であらためて親子で確認できて助かります。うちの子は時々やっつけ仕事の時があるので、「いきることば」をやるときは、声に出して読ませています。

いきることば

(いきることばに対する学林舎の考え方)
いきることばの目的は、漢字を覚えていただくことではなく、「漢字」も日本語の一部であり、文脈があってはじめて意味があることを「文章の一部としてなぞりながら」習得してもらうことです。「漢字を使った文章を書いたり、読んだりすることがあたりまえになる」ための基本的な漢字との接し方を学習するように考えています。本を読むのが苦手な子どもたちにはぜひ使っていただきたい教材です。この場合の習得を誤解をおそれずいわせていただくなら、子どもたちの成長は、「まねる」ことからはじまります。そのときは、自分がまねているものがどんなことなのかほんとうのところはわかりません。

 

助詞の役割を考える

 

 しかし、自分が少し大きくなったとき、そのときのことを思いだしわかることがたくさんあります。つまり、その時初めて、まねたことの意味がわかり、今度は自分が使えるようになるのです。ここではじめて、習得したといえるのではないでしょうか。言葉はとくにその意味合いが大きいものです。ですから、あえて漢字の筆順にこだわらなかったのです。子どもは一度間違えば生涯間違い続けるなんてことはありえません。たくさんの漢字に出会っていく中で、書きやすい筆順に陶太されていくものです。むしろ、「習っていないから」といって制限することの方が、可能性を狭めることになるのではないでしょうか。もちろん、生涯それと同じような漢字に出会わなかったらそうかもしれませんが・・・。だとすると使うことのない漢字の筆順など気にする必要はないのです。自ら学習するということを身に付けるためには、「習っていない」と言う言葉は禁句と考えています。とにかくやりつづけることが、将来の大きな糧になる教材です。