子どもたちは、未来に向けて何を準備したらいいのだろうか?
子どもたちは、未来に向けて何を準備したらいいのだろうか?大人の視点から言えば従来は「人としての教養」「グローバルな感覚」「多言語の習得」「思考から実施の行動力」「協調力」「独創力」など様々なことが子どもたちには要求されることは多い。20年、30年前は「学歴」を身につけることだけでよかったことが、この10年で学歴至上主義は、幻想になりつつある。それでも、大手企業・公的機関の給与体系を見ると学歴至上主義はつづいているといわざるを得ない状況もある。
学歴至上主義をつくりだしてきた、つくりだしている教育現場において、ここ数年、今までの教育指導、学習指導では対応できないことが鮮明になりつつある。体罰はその象徴であるが、体罰を分析していくと指導方法にいきつく。その多くは、繰り返しの非論理的な練習の強要であり、目的、目標が希薄な状況が多い。学習現場においても、できることの繰り返しを強要してきた。そのこと自体、否定はしない。繰り返しの正確さが、日本の技術力を高めたことは、高度成長時期において歴史が証明している。
しかし、人口が減少し、日本国内での内需需要が低下していっている現在において、技術をもっていても活かせない状況がある。この状況を教育現場は、直視しなければいけない。何が未来を築く子どもたちに必要なのかを・・・。
現場によって、その役割は変わっていくが、最終的な教育的指標は変わらない。「子どもたち自身が、自分で考え、自分で選択し、自分で人生を切り拓いていく力を身につけるためにサポートする。」そのために、個々の教育現場でできることを私たち大人は見直さなければならない。そして、実行していくことが何よりも大切ではないだろうか。(文/学林舎 北岡)
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