成長する思考力GTシリーズ国語を通して
成長する思考力GTシリーズ国語を通して「子どもの国語、文章に対する状況が分かった」というお声を聞きました。成長する思考力GTシリーズ国語の特徴は、級が上がっていくごとに文章、記述量(読解量)が増えていきます。基本的に選択問題はないので、読解力が求められます。10級、9級あたりだと文章量も少ないので、読み込まなくても要点(解く技術)を分かっている子どもだと文章をすべて読まなくても正答を導き出します。しかし、8級以降は文章をしっかり読み、何が書かれているのかを理解しないと正答にたどりつかない問題も多くあります。数ある質問の中で「文のしくみ、絵を見てなどは、正答がほとんどなのに、物語文や説明文になると、正答率が落ちてしまいます。どうしたらいいでしょうか。」
私自身、小学校3年生の子どもに成長する思考力GTシリーズ国語9級を学習させていますが、できるときとできないときの差があります。理由は明確で、子ども自身、その文章、問題に興味がある時はグッと集中しますが、興味のない文章や問題になると集中力が落ちて、ケアレスミスや問題を解きたがらない状況があります。子どもによって、様々な状況があると思いますが、学習計画通りにとにかく進めたいという子どももいれば、学習計画通りに進められない子どももいます。また、その日によって集中力の持続性は小学校低学年度はバラツキが多いと思います。そういった子どもたちを指導する場合、状況に応じて学習方法や指導を微調整する必要があります。大人でもそうですが、集中しきれていないときの仕事はミスが多くなります。大人の場合は、リカバリーの方法や経験があるためミスを補うことができますが、小さい子どもであればあるほど、集中力がキレてしまうともう一度集中させるには、時間や場の変換が必要になります。
例えば「今日はこの一問だけがんばってみよう」「あと5分だけ集中してやってみよう」「どの問題だったらできそう」「5分休憩して、3分考えてみようか」「お父さんが読んでみるから、どんな文章の内容か書いてみようか」「場所変えてみようか」など様々な方法を取り入れながら微調整する必要があります。こういった微調整をしないで学習に向かうことのできる子どももいます。特徴的なのは「読むのが好き」「書くのが好き」「考えること(想像すること)が好き」という子どもです。そういった子どもの特徴に「本を読むのが好き」が共通点としてあります。ただ、そういった子どもは単純な学習、繰り返しの学習が苦手なため、学校の授業や宿題に苦労をしているという声を保護者の方からよく聞きます。
子どもの学習にとって何が大切なのかを自問自答を私自身いつも考えていますが、結局のところ大人ができることは環境を整えて、見守り、共に学ぶしかないと考えています。教材は、学習環境の素材のひとつにしかすぎないと。それをどう子どもに提供して、学習するのかは子どもの判断であると半分思っています。半分思っているというのは、子どもに強制的に支配的に学習をさせたくないという思いがあるからです。ただ、成長する思考力GTシリーズ国語、算数を5級まで小学校のうちに学習できれば、中学校、高校に行ったときに必ず成果となって「やっててよかった」という実例をたくさん見てきていますので、してほしいという気持ちも大きいです。
一部の学校でも成長する思考力GTシリーズが活用され始めています。成長する思考力GTシリーズを通して、学習者である子どもが学習する意味を感じていただければと願います。(文/学林舎 北岡)
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