2022.04.08

思考力について考える

成長する思考力

 

 近年、「思考力」ということばをよく耳にします。学習指導要領の中でも、この「思考力」はよく取り上げられているのですが、では、いったい、どういった力のことを指しているのでしょうか。今回は、そもそも思考力とは何なのか、そして、思考力を身につけるにはどうすればよいのかということを、分析、解説したいと思います。
一般的な思考力とは、「考える力」のことをいいます。学校教育における「考える力」は、「問題を発見する力」や「予測する力」、「物事を比較する力」、「分析する力」などのことをいいます。つまり、学校教育における思考力とは、「課題を解決するために必要な思考力」のことです。また、学校教育における思考力には、「判断力」もふくまれていると考えられます。判断力とは、「選択する力」や「自分の意思を決める力」、「価値を見出す力」などです。思考が深まったり、広がったりすることで、判断力も高まるので、思考力と判断力は関連性が強いといえます。

 

成長する思考力

 基本的な考えとして、「知識及び技能の習得と思考力、判断力、表現力等の育成のバランスを重視する学習指導要領の枠組みや教育内容を維持した上で、知識の理解の質を更に高め、確かな学力を育成すること。」とあげられています。
では、この「思考力」を身につけるためには、どういったことをすればよいのでしょうか。
知識や技能といったものは、教えることで身につけることができますが、能力は教えるだけでは身につけることができません。能力は、教えられた知識や技能を使って育てるものです。学校教育では、知識や技能を使って考えたり、それを表現したりすることで課題を解決し、「知識や技能を使って考えれば解決できる」という実感を味わわせたり、成果を自覚させたりすることが大事です。こうした学習経験を繰り返すことで、能力を育てていくことができます。
そして、学習経験を繰り返すためには、様々なことを体験させるが重要になります。体験させることで、気づき、考え、工夫するといったことができるようになります。「体験」というのは、自分で実際に見たり経験したりすることです。そして「経験」というのは、実際に見たり、聞いたり、行ったりすること、また、それによって得られた知識や技能などのことをいいます。体験を繰り返すことでそれが経験となり、その経験を繰り返すことで、思考力は育ちます。
子どもたちに思考力を身につけさせるには、より多くの体験をさせ、体験から経験化させることが重要になるのではないでしょうか。

【思考力を育てる学林舎教材ラインナップ】

・成長する思考力GTシリーズ国語10-1級
・成長する思考力GTシリーズ算数10-1級
・成長する思考力GTシリーズ国語 要約力特化
・成長する思考力GTシリーズ国語 文法力特化
・成長する思考力GTシリーズ国語 読解力特化

・成長する思考力GTシリーズ国語 表現力特化

・成長する思考力GTシリーズとろびた1-3